Hisayo horiuchi
C5
与えられた範疇の中での自由を楽しむことができます。次に進むべき道も探ることも自由な発想で。
ピアノの演奏においての「表現の自由」を得るためのテクニックは得られましたか。
実生活では、どんな人でも数々の制約に縛られていますが、賢い人は自分に許された範囲で自由な行動を楽しんでいます。自分の範疇をわきまえていることから、逆に自由が生まれるのです。演奏にも同じことが言えるでしょう。
演奏においては、練習によって自分の範疇を認識することから、自由な表現が出来るようになります。自分の出す音の大きさ、響き、音色などは、自分の体格や体の使い方などによって、「ある傾向」「ある限界」が必ずあるものです。自分の範疇にある曲を選んで、その中で工夫し、知恵を出すことが大切です。その中で出来るだけ大きな表現を目指します。「自分の今」を知ることが、「自由に表現をすること」につながります。
日常生活の中で「ピアノの練習に縛られない自由」を得るためのテクニックは得られましたか。練習においては「5ステップ」をヒントに、柔軟にフィードバックできるというしなやかさを持ちましょう。練習によって出来あがったテクニックは、練習をしないとあっという間に消えてなくなってしまいます。しかし、また、立ち上げる為には、どれだけ時間をかけるのか、何をすれば良いのかを、「5ステップ」が示しています。
さあ、今日から自由です。心身ともに鍛えぬかれた中での自由です。フリーメニューで練習してください。出来る日には気のすむまでやりましょう。また、お天気のいい日には練習はやめて、ピクニックに行くのも有意義な選択肢の一つといえるのです。
もしも、自分の範疇を超えたい、限界を超えたいと思ったときはそれを越える事も許されます。それは、この「5ステップ」に表わされた原点へ戻ることです。
原点から自分を創り直すことに成功すれば、大きく成長した自分を発見することになるでしょう。