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C4
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あらゆる手段を用いて必要な技術を追求し確実な方法を身につけます。ヒントは原点に戻ること。

4オクターブで音階、アルペジオを全調で練習しましょう。まったくのスポーツ感覚で、体の構えなどの基本的なことを点検してください。ある時はゆっくりと抑制されたテンポで、自己コントロールする必要があります。また、ある時はスピードも必要です。スムースに動いていない所や、音が不揃いになる所が見つかれば、それが、上達へのヒントです。ためらいなく[C3]や[C2]へ、戻って練習してください。黒鍵の多いときは、「指の運び方」や「手の通り道」の型が見つかるまでは、丹念に習得してください。ときには[C1]へもフィードバックしてください。
 どんな練習でも「今の目標」をきちんと立てましょう。
 いろいろなテクニック向上のためのエクセサイズが出ています。どれを取ってもやりこなせばすばらしい力がつくという物ばかりですが、あれこれと流されてはいけません。皆、それぞれの目標の為に書かれています。その目標とは、書いた人の目標です。ですから、自分の目標のために、自分に合った練習を工夫するということが大切です。その意味で、自分のエクセサイズを創って持たなければ上達しないのです。その工夫を探す為に、いろいろなエクセサイズを広く研究していろいろなヴァリエーションを持ちましょう。
 曲の中でのやりにくいところの原因を突き詰めていくと究極の[A0]へ戻ります。ほとんどの場合、二つの音の連結においての手の構え方や置き方、無駄な力の抜き方などに問題が見つかるからです。
 このように、フィードバックして改善する、ということの繰り返しから「自分のテクニック」というものは確立されていくことでしょう。目的を達成するまで集中して頑張りましょう。決してあきらめないという姿勢も大切です。

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