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C0
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繰り返し慣れ親しむ事で習い覚えたことが自分の物になります。遊ぶゆとりを持ち喜びの体験を。

「C」の階層ではテクニックを磨くという設定です。この段階では「遊び歌」を題材に、何回も歌い慣れて、楽しくリズムに乗ってくると満足感がある、という経験をしたいと思います。
 例として、『かごめかごめ』をとりあげます。
「いちばん星」では全音符、二部音符、四分音符を使いましたが、今度は八分音符が出ています。記号としての約束事で感覚的に身についてしまう低年齢の場合は、説明はしないほうがいいこともあるでしょう。学齢期近くになってきちんと説明する時期がくるのを待ちましょう。
 1段階へ上がるために必要な事を挙げてみますと、
* 「指の番号」を知る事
* ト音記号に移行する事
* レファソラをト音記号上で確認する事
* 例えば「ドレミの歌」を歌う事で、ミ、シ、ドを新しく覚える事等
 このような範囲で、さまざまな練習問題を考えて遊びながら進めて行くこともできるのです。もちろん、その段階の教材はたくさんありますから選んで引出しから出して使ってみてください。
 私が工夫した事は、ソに右手の3、左手の2を当てて、「ソの約束」の一線譜を使うということです。ドレミファソは知っている場合がほとんどですから、生徒にとっての新しい事、興味の持てる事としてこのような導入がマッチした場合、これを行うことをお勧めします。
 [A1]へ入る前に鍵盤と指をなじませてしまうことも得策です。
 また、1指や5指は使いにくいので、先に2指、3指で鍵盤になじむと、肘、手首、第3関節の安定が得られるでしょう。
 私はそんな中から、ある効果的な音形を生徒と一緒に見つけ出しました。たとえば、右手なら「32323・3・」と鍵盤の上で指を歩かせたり、ジャンプさせたりするのです。 
「てくてくぴょんぴょん」と歌いながら誘導します。
 この練習がのちのち、すべての指どうしのレガートの弾き方や、すべての関節のしなやかな使い方、各自の体に応じたピアノの音の出し方を知るうえで大変役に立ち、重要な練習になってきます。

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