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B2
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どんな内容も実感を伴って受け止める時に誰もが感動します。心の成長はその感動から始まる。

[B]では音楽から「心を育てる」ことや「感覚を育てる」ことがこのような方法で行われていくことが望ましいと前項で申しましたが、この項では、個々の成長にともない「心」で感じる「感動」というものに注意も向けましょう。
 曲の成り立ちを解明する力、その意味を読み取る力、そして感動と結びつける力、それは「認識する力」と結びついて全人格的な「感性」を形作っていくものです。
「心を育む」Bの階層はそのような方向性を持たせています。
 ここでは、「B2」についてです。この段階になると、短い曲でも「二部形式」「三部形式」というものが多いのです。歌やいろいろな土地の踊りの曲、バロックや古典的なものから、近代のものまで扱います。弾きたいと思うような、また、もうちょっとで弾けそうな気がするものなど、実にたくさんあるのです。
やりがいのある楽しい曲を選んで、達成感を持つ事ができると努力のし甲斐もあるというものです。
 曲の仕上げ方についてはここでは触れません。が、フレーズの表現力というのは、それに伴う和音のはたらきによってもたらされるものなのです。厚みが感じられるところに「核」とも言える重心のある一点が必ずあるのです。それを見つけてちょうど良い重さをかけると、そのフレーズは生き生きと命を吹き込まれ、生きた言葉として人の心を動かす力を持つのです。その和音はドミナントという名前で呼ばれています。
 和音について少し勉強しましょう。ドミナントは、「ソシレ」でソが基になっているのでⅤ度の和音といいます。ソは音階の5番目の音だから、というわけです。
ⅤからⅠと進む時に、Ⅴのほうに重心を置くとエネルギーが生まれて次のⅠの響きに吸い込まれるように感じられませんか?そんな感じに弾けましたか?
 曲のどこかにそっくりそのようなところがあると思います。調べてみてください。

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