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第五歩は完成を目指す項目。集中力を高める工夫をするとともに自己コントロール能力を高める。

自分なりの方法で、曲に流されずに練習をできるようになると、広い範囲から選曲して、自分に合ったものを弾きたいと意欲を持つようになることでしょう。
 よく吟味して選んだ曲を、すべての準備が整って「演奏」する場合、どんな力がはたらくのでしょうか。
 その曲が「始まる瞬間」の音から、「最後の音」までを、絶え間無く注意深く聴くことができるという聴覚の集中力、音楽の時間の流れを曲の中で客観的に捉えながら、演奏を進行していく意識の集中力、心身ともに安定した自分を保ち、余分な力を入れないで演奏するように自己コントロールする集中力などです。
では、その演奏に到達するまでの準備にはどんなことが必要なのでしょうか。
上の三つの集中力を高める為に、自分の体調を良くして、備えのある生活を造っていく
意思の力、寸断される練習時間を確かな見通しのもとにマネージメントし、その日にやるべきこと達成する意思の力、と同時に、いちどマネージメントされたスケジュールを、怠り無く常に再チェックして修正を加えていくという柔軟性も必要です。
 より重要なところへ時間とエネルギーを注ぐことが出来るよう、曲をパターンで認識しておくと練習を管理しやすくなります。部分練習や分解練習を行うこともスムースにできるからです。
 このように、発表する日が決まっている場合の練習は、そのことが決まった日からが始まりです。アプローチとして計算され尽くした日程を経て、演奏の当日を迎えるということになる訳です。それは、目的のある時間の過ごし方で、大変意味深い日々になります。休息を取ることも、リラックスして自分を休ませてあげることも、みな意味が出てきます。
 そこに自分の意思があるからです。

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