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新緑の山々から運ばれてくる風がとってもさわやかな4月29日、第37回ルネック土曜定期サロン「古くて新しいベートーヴェン」が行なわれました。19世紀初頭をウィーンで生きたベートーヴェンにとってフランスは近くて最も遠い国でした。その100年後、20世紀の初頭パリに何が起こったのか、この日の―オールプーランク・プログラム―から聴くことができるのでしょうか。 |
| まず「チェロソナタ第一番1948」より第一楽章「アレグロ-テンポ・マルチア」…抜けるような青空には色鮮やかな観覧車、気球、アドバルーンが見え、目の前にはサーカスのピエロがサービス精神旺盛に走り回る、そんな愉快な遊園地のようなたのしげな一曲でした。次にピアノのための「三つの常道曲1918」…無窮動とも言いますが、何回でも繰り返すことができて終わりがない曲です。でも、ご安心ください、コーダへ進むと何時でも終わることができますから。明るく声高らかに歌う一曲目、メランコリックな二曲目、ちょっとはしゃいで踊りだすような三曲目と、斬新でありながらも形式を踏まえていてすっきりした作品です。 |
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わいわいと楽しい交流の場としてのコーヒーブレークの後は、チェロソナタの第二楽章「カヴァティーナ」…心の奥底からこみ上げてくるようなメロディーと響きは第一楽章の軽妙なタッチとは正反対。重い、深い悲しみに沈む心からの叫びのように感じられました。最後の「セレナーデ」ではシチリアーヌのリズムで、どこか悲痛なおももちで踊る姿が目に浮かぶよう。このような非日常的なプーランクの世界が繰り広げられました。 |
次回は5月の第三土曜日20日-ピアノで踊る-と題してゲストは各地で活躍中の高田菜穂さん。
またまたとっても楽しみ… |