色づいた木々の葉と青空が美しい、秋の一日… 11月19日に行われた第32回ルネック土曜定期サロン「古くて新しいベートーヴェン」では、ピアノソナタ第21番「ワルドシュタイン」についてのお話と演奏がありました。 1792年10月29日故郷のボンからウィーンへ出発する際に「君が努力するならば、ハイドンの手からモーツァルトの精神を受け取ることになろう」という言葉をベートーヴェンのスケッチブックに書き記したワルドシュタイン伯爵です。ウィーンでは、歴史上の大事件でもあるナポレオンの侵攻によって、時代が大きく変わろうとしている中、交響曲「英雄」を作曲し、作風の上でも新しい時代を迎えたベートーヴェン。1804年、ワルドシュタイン伯爵にこのソナタを献呈した意味は・・・?
第一楽章はハ長調のビートの利いた刻みで始まり、200年後の今でも斬新さを感じます。展開部は三連音符の大きなうねりを重ねて転調を繰り返す手法。細かい強弱の指示があり、その効果は絶大です。へ長調のアダージォに続くハ長調のフィナーレは美しい高音のメロディーをピアニッシモで響かせて歌うロンド形式。荒々しいエピソードが何回も登場しては、天から聞こえるような美しいメロディーに打ち消されてしまいます。たからかに明るい鐘の音が鳴り響くように曲は終結。恒例のコーヒーブレークの後は、本日のゲスト、ハーモニカの渡辺一義氏の登場で、「ガボット」「モーメントミュージカル」「黒い瞳」「コンドルは飛んでいく」「トルコ行進曲」(ハーモニカ7本持ち替えての演奏!!)等、息遣いが間近に感じられる演奏で圧巻。次回12月17日は「ハンドベルの調べ」です。クリスマスソングで心和むひと時をご一緒に。 |