
桃の花も咲いて明るい春の兆しがやっと感じられるようになりました。
あれは、まだ寒かった2月19日、第24回ルネック土曜定期サロン
「古くて新しいベートーヴェン」が行われた日のことです。
どどーん、どどーん・・大きな和太鼓が来てくれて、ダンダンダンダンって
すごい振動だったのです。私の反響版がばらばらになるかと思ったくらいです。
ほんとうにびっくりしました。そのリハーサルが終わって、
いよいよベートーヴェンのピアノソナタ第15番「田園」の第1楽章の演奏が始まった時、
また、ちょっとドキドキしてしまいました。・・・なぜって、この曲はトントントン、
トントントンっていうリズムばかりが聞こえて私も打楽器になった気分。
それでもソナタ形式のニ長調の曲がきっちりと終わりました。
私は「ベートーヴェンの新しい発見はこれかもしれない!」と嬉しくなりました。
続いて第二楽章・・アンダンテ、第三楽章・・スケルツォ、第四楽章・・ロンド
と続きましたが、どの楽章にもそれぞれ特殊なリズムの使い方が追求されていて、
独特な効果を醸しだしていました。この曲が作曲されたのは1801年頃のことですけれど、
後に発表する交響曲等にこの成果を生かしていくことになると思うと
その情熱に心を動かされます。

コーヒーブレークの後、和太鼓の冨士木花太鼓の皆さんが「天の川」「ペガサス」などのオリジナル曲を勇壮な姿で演奏してくれました。
随分昔から日本に在る和太鼓のインスピレーションを、時空を超えてベートーヴェンがキャッチしていたかも知れません。不思議な体験のひとときでした。
次回3月19日は「ピアノソナタ第16番ト長調」と安藤菜友里さんのショパンもあります。おたのしみに |