朝晩の涼しい風が秋の気配を感じさせるこの頃です。ルネック土曜定期サロン「古くて新しいベートーヴェン」も気持ちを新たに次のステージへ・・・。<ベートーヴェンとなつかしいアコーディオンの調べ>が9月19日に行われました。
これまでの勢い込んだ若々しいベートーヴェンのイメージではなく、新しい境地を見出していく第一歩をこの日の「ピアノソナタ第12番」に見ることができます。作曲年代の1801年ころは、「英雄ナポレオン」率いるフランス軍がドイツのライン地方からウィーンにまで進軍して、ベートーヴェンもその「英雄」に心惹かれていたようなのです。時代が移り変わる中で、彼の音楽も形式を越えたものへと変換を試みていくことになるのです。
モーツァルト、ハイドンと受け継がれた古典派のソナタ形式を自由自在に拡大することに初期の11番までのピアノソナタは費やされたといえるでしょう。 そして、12番にはなんと!ソナタ形式の楽章が見当たりません。お得意のヴァリエーションが第1楽章に、しかもゆっくり歌い上げる第2楽章ような形で登場しています。そして活発な第2楽章スケルツォ、第3楽章に重々しい「葬送行進曲」、第4楽章は軽快な「アレグロ」と型破りのソナタとなっています。
コーヒーブレークの前後には、角谷精三氏の快調なアコーディオンで、「アンデフェランス」、「ブン・ミュゼット」、そして、最後は演歌「別れの一本杉」などで、心休まるひとときを存分に味わうことができました。
次回、10月16日はベートーヴェンの後継者と言われたブラームスの作品「ヴィオラソナタ」
(変ホ長調Op.120-2)演奏は太田史子氏。おたのしみに。 |